最近、日本でもCBD(カンナビジオール)を配合したVAPE製品が続々登場し、手軽に購入できるようになりました。
リラックス目的で吸う人が増え、ネットやSNSでは「ニコチンなしで安全」「不安がやわらいでよく眠れる」などの声をよく見かけますよね。
しかし一方で
といった不安の声も少なくありません。
本記事では、CBD VAPEの危険性や健康面でのリスクを考えるにあたり、現時点でわかっている情報をまとめてみました。
あくまで現行の研究や通説をベースにした一般的な見解であり、必ずしも絶対安全を保証するものではありません。参考程度に読んでいただき、ご自身の判断材料として活用してください。
CBD VAPEにはどんなリスクがある?~主要な懸念点5つ
「CBDは安全」とよく言われる一方、「VAPEという形で吸う」こと自体にはいくつか注意すべきポイントが存在します。
ここでは、代表的な懸念点を5つ紹介しましょう。
(1) 化学物質の加熱による副生成物
VAPEの仕組みは、リキッドを加熱して蒸気化するというもの。
CBDリキッドの多くはPG(プロピレングリコール)やVG(植物性グリセリン)などを基剤としていますが、加熱温度が高すぎるとアクロレインなどの有害物質が発生する可能性が指摘されています。
ただし、通常の使用温度(200~250℃程度)であれば大きな問題が起きにくいと言われていますが、電圧を必要以上に上げて高温で炊きすぎるとリスクが増すかもしれません。
(2) 原材料や添加物の不透明性
CBDリキッドとして販売されていても、成分表や検査結果が明確でない製品も世の中には存在します。特に海外からの格安輸入品などは、THCや重金属、農薬などが混入するリスクが否定できません。
国内でも信頼性の高いメーカーならば、COA(成分分析証明)を公開しているケースが増えており、そのような製品を選ぶとリスクを下げられます。
(3) 一部ユーザーに合わないフレーバーや添加物
フレーバーとして使われるテルペンや香料が、人によっては刺激が強かったり、喉や肺に合わなかったりすることもあります。アレルギーまではいかないまでも、「むせやすい」「頭痛がする」といった症状を訴える人が稀にいます。
自分に合わないフレーバーを無理に吸い続けると体調を崩す可能性があるので、最初は少量から試すのが大切です。
(4) 過剰摂取の副作用
CBDそのものは大きな毒性が低いとされますが、大量に摂取すれば眠気・だるさ・胃腸の不調などが出る人もいます。
特に高濃度CBD/CBNリキッドをガンガン吸うと、逆に体調を崩す例も。
安全と言われるCBDでも、適量を守ることが一番です。
(5) 未成年の使用
法律的にニコチン入りは喫煙扱いでNGですが、ニコチンゼロのCBD VAPEでもメーカーが自主的に未成年への販売を制限している場合が多いです。
成長期に与える影響が未知数なので、未成年は避けるべきとの声が一般的です。
発がん性のリスクはある?~紙巻きタバコとの比較
「VAPEには発がん性があるの?」という疑問はよく聞かれます。
結論としては、紙巻きタバコのようにタールや一酸化炭素を大量に吸い込むわけではないため、比較的リスクは低いと考えられています。
しかし「全くリスクゼロ」とは言い切れません。上述の通り、高温加熱による副生成物や、フレーバーの添加物が長期的にどのような影響を及ぼすかはまだ研究段階です。
海外では、THCを含む違法リキッドに添加された油性ビタミンEアセテートが原因で「EVALI(電子タバコ関連肺疾患)」が多発した事件がありましたが、正規のCBDリキッドからはそういった成分は検出されず問題にはなっていません。
とはいえ、添加物や基剤の品質が怪しい製品を使っていればリスクは高まる可能性があるため、信頼できるメーカーかどうかをしっかりチェックしましょう。
KUSH JPは安全?~実際の評判やCOAなど
いくつかのCBD/CBN/CBGブランドの中でもKUSH JPは日本ユーザーに人気ですが、「KUSH JPは大丈夫なの?」という声も時々耳にします。
– COA(成分分析表)を公開し、THCが検出されていないことを証明している
– 日本国内で法律をクリアし、ニコチンフリー・タールフリーのリキッドを販売
– 口コミでは「トラブルがなく、品質が安定している」「高濃度ながらむせにくく吸いやすい」という声が多い
実際、信頼性のあるCBDメーカーは、成分検査を行い純度を保証しているのが一般的。KUSH JPも同様に、製品ごとにCOAを確認できる仕組みを取っているようで、リスクを低減していると言えるでしょう。
もちろん、個人差で合わないフレーバーや、吸いすぎによる副作用などは起こりえますが、闇雲に危険とは言いづらく、むしろ他の怪しい海外製品より安全性が高いと見る人が多いです。
実際に感じる副作用・危険性~ユーザーの声をまとめてみた
CBD/CBN/CBGを使っていて、ユーザーが体感する「危険かも?」と感じたケースにはどんなものがあるのでしょうか。
SNSや口コミサイトなどから散見される実例を拾ってみると、以下のようなパターンが報告されています。
(1) むせやすい・喉がイガイガする
初めて高濃度リキッドを吸う際、キック感が強すぎてむせるケース。吸い方やデバイスの電圧設定を誤ったことが原因かもしれません。対策としては、電圧を低めに設定し、ゆっくり吸うのがオススメ。
(2) 吸いすぎて眠すぎる・だるい
特にCBN製品を過剰に吸うと、深い眠気や翌日のだるさが出る人も。これはある意味“効いている”とも言えますが、日中に使うと仕事に支障が出るので注意が必要。適量を見極めるべし。
(3) 味や匂いが合わず気分が悪くなる
フレーバーが強かったり独特の麻っぽさが苦手だと、吐き気や頭痛を訴える人も稀にいます。「クッキーは甘すぎ」「土っぽいのは無理」など、一度吸ってみないとわからない部分も。まずは小さいサイズで試すのが賢明です。
(4) カフェインなどとの併用で動悸が…
CBD自体はむしろ落ち着かせる方向ですが、カフェインの摂りすぎなど他の生活習慣によっては動悸や不整脈を感じることも報告されています。原因がCBDかどうかは微妙ですが、合わせ技には注意しましょう。
実際どう付き合う? ~安全に使うためのヒント
結局のところ、“絶対に安全”と言い切れる嗜好品は存在しません。
コーヒーだって飲みすぎれば体に悪いわけで、CBD/CBN/CBGも適切に使用することが大前提となります。
(1) まずは少量から
高濃度の製品ほど、1〜2パフで強い効果が得られます。いきなりガンガン吸うと「もう眠気が止まらない」「むしろ頭痛がした」などオーバードーズ気味に。ゆっくり吸って反応を見るのがベスト。
(2) 信頼できるメーカーを選ぶ
安すぎたり成分表のない海外製リキッドは、THCや農薬、添加物が混入しているリスクがあります。KUSH JPなど、COAを公開しているメーカーを選ぶと安心度が高いです。
(3) 電圧やワット数を上げすぎない
VAPEデバイスの設定を高くしすぎると、リキッドが高温になり有害副生成物が増えると言われています。低めの電圧・ワット数でマイルドに吸うのがおすすめです。
(4) 自分の体質に合わないと感じたら中止する
「むせがひどい」「喉の痛みが取れない」「気持ちが悪くなる」など異常を感じるなら、無理せず使用をやめ、必要に応じて医師に相談してください。
リスクを最小限にするコツ
最後に、「それでもCBD VAPEを試してみたい」という方のために、リスクを下げるコツをまとめます。
1. メーカーと成分表を確認:COAが公開されているか、危険な添加物やTHCが含まれていないかチェック
2. 初回は低電圧&少量:電圧を2.5V~3.0V程度にし、1~2パフずつ様子を見る
3. フレーバーの好みを大事に:苦手な香りだとむせやすくなるし、ストレスが増える可能性も
4. 長時間連続で吸わない:高温で炊きすぎると副生成物が増える恐れ
5. 不快感があれば即中止:喉の痛み・頭痛・吐き気などがあれば無理せずやめる
6. 医療目的ではなくサプリ感覚:既に病気治療中の方は主治医に相談
結論:「絶対安全ではないが、正しい使い方をすれば比較的リスクは少ない」
CBD VAPEは、紙巻きタバコに比べれば発がん性リスクが低いと見る専門家が多く、ニコチンなしなら依存性も少ないとの見解があります。
ただし、「ゼロリスク」では決してなく、信頼性の低いリキッドや高温加熱などにより有害物質を吸い込む可能性は否定できません。
もし使うなら、メーカーを厳選し、最初は少量かつ低電圧で試しながら、自分に合う使い方を模索しましょう。喉や体に違和感を覚えたら速やかに中断し、症状が続くなら医師に相談するのがベストです。
それでも「CBD VAPEはやっぱり怖い」という方は、オイルやエディブル(グミ)など別形態のCBD製品を検討してもいいでしょう。
それぞれメリット・デメリットがありますので、自分のライフスタイルや好みに合わせて選択してください。
その通りです。
CBDが持つリラクゼーション効果は魅力的ですが、摂り方を間違えたり粗悪品を使ったりすれば、健康被害が生じるリスクもゼロではありません。
賢く情報を収集し、適量を守って使用すれば、危険性を最小限に抑えつつ“メリット”を感じられるかもしれません。
